格安SIM、格安スマホ関連の1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。今回は2017年最後の更新というわけで、格安スマホ、格安SIM、SIMフリースマホに関連する2017年の5大ニュースをランキング形式でお届けする。

【第5位】カウントフリー対応SIMが徐々に増える
対応ゲームがカウントされない「LinksMate」が話題に

 特定サービスでのデータ通信が、通信量としてカウントされずに使い放題となる「カウントフリー」のサービス。TwitterやLINEなどのSNSに対応するFREETELやLINEモバイル、YouTubeやAbemaTVなどが見放題になるBIGLOBEモバイルの「エンタメフリー・オプション」がその代表格と言える。

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BIGLOBEの音声SIMに税抜月480円の追加でYouTube見放題に

 カウントフリーに対応する格安SIMはまだまだ少数派だが、DMM mobileがオプションで「SNSフリー」(税抜月250円)を始めるなど、徐々に広がりつつある。

 なかでも話題になったのが、Cygamesの関連会社がスタートした「LinksMate」。SNSやAbemaTVのほか、対応ゲームの通信量もカウントフリーになるオプションを用意。深夜アニメでCMを大量に投入するなど、知名度を上げた。

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スマホゲームの通信量がカウントされないほか、加入者特典がもらえるゲームも

【第4位】Y!mobile、UQ mobile、BIGLOBEがiPhone 6s発売

 主要キャリアのサブブランド的存在の「Y!mobile」「UQ mobile」は、以前からiPhone SEを取り扱っており、MVNOに対する大きな強味となっていたが、10月からはiPhone 6sの販売も開始した。また、春にKDDI子会社となったBIGLOBEもやはりiPhone SE/6sを発売している。

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iPhone 6s

 iPhone 6s自体はすでに2年前のモデルで、防水やFeliCaに対応していないとは言え、普段使いする分にはまったく問題ない性能と機能を持っており、格安な料金との組み合わせで人気が高まるのも当然といったところ。ただ、サブブランドの進出によって、MVNOの競争環境が厳しくなっていることには疑問を持たれている部分もある。

【第3位】SIMロック解除のルールが変更
一括購入で即時、分割でも100日後から可能に

 総務省のガイドライン改正により、SIMロック解除に関するルールが変更された。以前は一括/分割どちらの購入方法でも約180日後でしか解除ができなかったのが、12月からは一括購入の場合はすぐに、分割購入の場合も8月からは約100日後に可能になった(ともにドコモは5月から)。

 また、au端末でau MVNOのSIMを使う場合もSIMロック解除が必要だったのが、これが8月以降に発売の認められなくなったほか(たとえばau版のiPhone Xではau MVNOのSIMはそのまま使えるようになった)、以前は中古で入手しても可能だったau端末のSIMロック解除は、購入者が解約から100日以内に手続きしないとできなくなるなどの変更が行なわれている(ドコモ/ソフトバンクは以前から同種の制限がある)。

【第2位】SIMフリースマホの国内市場は
ファーウェイ、ASUSの2強にモトローラが食いつく展開

 2017年もさまざまなSIMフリースマホが登場したが、勢いが目立ったのはやはりファーウェイ。各種調査機関でも国内シェアでASUSを抜いて1位になったとされる。実際の製品でも「HUAWEI P10 Plus」「HUAWEI Mate 10 Pro」といった話題のハイエンド機に加え、ボリュームゾーンの2万円台には「nova lite」「P9 lite」「P10 lite」とラインアップが充実している。

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2万円強の価格とは思えない性能の「HUAWEI nova lite」。この価格帯ではベストバイという声が大きかった

 一方のASUSも、ZenFone 4の発売こそ秋と少し出遅れたが、年末になってZenFone 4シリーズのバリエーションが拡大するなど、人気は相変わらず。「Moto G5 Plus」などをリリースしたモトローラも端末への評価が高く、製品が充実したこともあって存在感を強めている。

 この3社以外はやや影が薄くなった印象だが、シャープ「AQUOS sense lite」は話題になった1台。3万円強の価格ながら、フルHD解像度のIGZO液晶に加え、FeliCaや防水に対応と国内メーカーのこの市場にかける本気度が見えてきた感じだ。

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SIMフリーでも防水やおサイフケータイに対応したスマホが欲しい人にとっての決定版とも言える、シャープ「AQUOS sense lite」

【第1位】FREETELがMVNO事業を楽天に売却、その後民事再生へ

 2016年までとにかく勢いがあったFREETELだが、2017年春頃から急減速。9月にはMVNO事業の楽天への売却を発表したのち、端末事業が残された本体についても民事再生手続きへ。急拡大を続けてきた格安スマホ全体を揺るがすニュースとなった。

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一時は大量のテレビCMも投下していたFREETELだったが……

 今回は楽天による買収により、同じ内容で格安SIMを使い続けられるわけだが、利用者数の急拡大を前提にサービスを展開してきたMVNOの中には同様の事態に陥るケースも考えられる。その場合にユーザーどうなるのか、以前から危惧されていた問題とは言え、1つの課題となりそうだ。

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※1:518円/1GBの追加チャージのみ、購入当月のみの利用で繰り越し不可(他は3ヵ月後の末日まで利用可能)。繰り越し可能な1GBのチャージは1188円。