「どのくらい若く見えるか」を意識するのは、最近は女性ばかりではないようだ。NTTアド(東京都品川区)が行った「第2回『見た目年齢』に関する調査」によると、「実年齢より若く見られたい」と考えている男性はおよそ半数に上ることがわかった。3年前に行った同調査と比べて約12ポイント増えているという。さらにこの調査では、女性と男性とでやや異なる、「若く見られたいシチューエーション」と「若く見られたい理由」が浮かび上がった。

 調査は2011年11月5日~6日、インターネットで実施。調査対象は首都圏在住の30~59歳までの男女、300人。

家で若く見られたい男性と
家では気を抜く女性

 調査によれば、「実年齢よりも若く見られたい」と回答した人は男性が55.4%、女性が77.3%。女性は実年齢よりも平均で「-4.8歳」と回答した。男性はこれより若干、少ないながら、平均で「-3.5歳」という結果となった。

 興味深いのが、男女それぞれに「生活シーン別でどのくらい若く見られたいか」を聞いた質問。「親戚が集まる冠婚葬祭(女性=-3.1歳、男性=-1.1%)」、「仕事をしているとき(女性=-3.4歳、男性=-1.4歳)」など、ほとんどのシーンで女性の方が若く見られたい願望が強いことがわかったが、2つのシーンのみ、男性が女性を上回った。

 そのシーンとは、「近隣の住民とコミュニケーションしているとき(女性=-1.6歳、男性=-2.9歳)」、「自宅で家族とくつろいでいるとき」(女性=-1.3歳、男性=-2.1歳)。これは男性が他のシーンよりも願望が強いというよりも、女性がこの2つのシーンではあまり「若く見られたい」願望がないことが理由だ。他のシーンではすべて「-3歳」以上は若く見られたいと答えているのに対し、この2つでは「-1歳」台に留まっている。

 男性よりも家にいることの多い女性にとって、ご近所付き合いは難しい「仕事」の1つ。仕事をする上で「若く見られたい」と思う男性が少ないように、女性にとっても近所付き合いで若く見られることはメリットではないのだろう。

 また、家にいるときも家族の前で若々しく見られたいと思っている男性に比べ、「家はどうでもいい」と言っているかのように見える女性の回答からは、少し現金なところが伺える。

男女ともに
同窓会では若く見られたい傾向

 男性が最も「若く見られたい」とこだわったシーンは、「同窓会など学生時代の友人・知人の集まり」で、-3.5歳。これは女性も2番目に多く、-4.4歳だった。同窓会であればお互いに年齢が分かっているはずだが、だからこそ「人より若く見られたい」という心理が面白い。

 また女性で最も多かったのは、「話題の最新スポットでの買い物や食事のとき」で、-4.6歳に。こちらは、男性では-2.8歳とそれほど高くはなく、男女での差が見られた。

 あなたが最も「若く見られたい」と思うのは、どんなときですか?

(プレスラボ 小川たまか)