mixiやTwitter、Facebookなど、多くの日本人が利用し、社会に根付きつつあるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。世はまさに「SNS全盛期」の様相を呈しているが、水面下ではアクティブユーザー獲得への激しいつば迫り合いが行なわれている。世界最大のSNSであるFacebookが日本で想像以上に勢力を伸ばす一方、mixiとTwitterも提携を模索するなど、ここにきてSNS市場の動きは風雲急を告げている。2012年の勢力図はどのように変化するのだろうか?その行方を占ってみよう。(取材・文/プレスラボ・宮崎智之)

アクティブユーザーの獲得競争が激化
2012年、群雄割拠のSNS市場が動く?

 2004年にサービスを開始したmixiが牽引してきた日本のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)業界。しかし、よりオープンに情報を収集、拡散できるTwitterが日本のユーザーに受け入れられ、2011年に入ってからは実名登録を基本とするFacebookが本格的に普及した。

 中東では革命において重要な役割を果たしたSNSだが、日本では東日本大震災を機に「災害時の連絡手段のためにTwitterに登録した」というユーザーも多い。最近では就職活動に活用されるケースも増えている。他にも、Google+やLinkedInなどが話題になり、Foursquareなど位置情報を利用したサービスも注目を集めている。

 これらのサービスの多くは、スマートフォンとの親和性が高く、「スマホブーム」との相乗効果で人々の生活の中に浸透してきている。

 多くの日本人が利用し、社会に根付きつつあるSNS。日常でも、毎日いずれかのSNSにログインし、情報発信や友人とのコミュニケーションを行なうことが当たり前になっている人も多いだろう。

 まさに世は、「SNS全盛期」の様相を呈している。無数のサービスが乱立しており、1人のユーザーが用途別に複数のSNSを使い分けているのが現状だ。