「プログラミングでは、つまずくこともありました。でも、インターネットで調べることはできないし、相談できる人もいない。なんとか本で調べて試していくうちに、だんだんとプログラムが作れるようになっていったという感じです」

Photo by Y.K

 プログラミングにのめり込んだ理由は、バグをつぶしたときの達成感だった。ミスをいかになくすか、挑戦するのが面白かったのだ。彼はC++に満足すると、今度は地元のコミュニティーセンターで開かれていた、プログラミング言語のRubyを学ぶ教室に参加することにした。

「そこで習ったRubyが面白くて。C++よりも突き詰めていける感覚がありました。それ以降、月に1回くらいのペースでRubyの勉強会に参加していましたね」

「Rubyプログラミングコンテスト 2012」で最優秀賞を受賞したのは、プログラミングを始めてから1年が経った11歳の時だ。山内が作った、時間割に応じて宿題などのタスクがメールで通知されるシステムが評価されたのだ。プログラミングという楽しみを見つけ、同時に自信もつけたことで、もう彼は以前ほど人見知りをしなくなっていた。

米国で感じた危機感を胸に
スタートアップで「戦い方」を学ぶ

 12歳の時、転機となる出会いが訪れる。シェアオフィスで作業していたところ、dely代表取締役の堀江裕介氏に「うちの会社においでよ」と声をかけられた。これをきっかけに、当時delyが取り組んでいた、フードデリバリーサービスの立ち上げに参加することになる。

「何社かスタートアップで働かせてもらった中で、delyが一番印象に残っています。堀江さんからは、マーケットのシェアを取るための戦略や、パートナーの選び方、なにより戦う姿勢を学ぶことができました」