例えば、女性が正樹さんを頼って何か相談してきたとき、内心では「くだらない話だな」と思っても顔に出さず、女性の悩みをできる限り親身に聞くそうです。そして女性の人生相談をあらかた聞き終わったタイミングでこう切り出すのです。「僕のことを好きになってほしい」と。唐突に思えますが、ただ優しく話を聞いてあげるだけで、不思議なことに女性は正樹さんに好意を抱くのだとか。そして、さらに「相手が誰であろうが、人間として嫌いになられるより、好きになってもらう方が嬉しい」と畳みかけるのです。

「いい夫」「いい父親」と自負
妻には「家庭が大事」と即答

 そうすると女性はイチコロで正樹さんのことを好きになってしまうのだそう。そんなふうに、少しだけ優しくするだけで、女性の恋愛感情を獲得するという繰り返しで、正樹さんの周りには常に女性が集まってくるので、正樹さんには常に妻以外の「彼女」がいる状態。妻と結婚してから現在までずっとそんな感じなので、もはや彼女の存在が当たり前になっており、完全に感覚が麻痺しているように私の目には映りました。

 しかし、正樹さんの凄いところは妻に対する接し方も変わらないことです。「優しく接することは苦になりませんよ。妻のことも、子どものことも大切ですし、愛しています」とまんざらでもない顔で言うのですが、日頃から妻の愚痴や不満も最後まで聞いているそう。

「妻から見れば、僕は『いい夫』『いい父親』に映っていると思いますし、子どもを産ませてあげたのだから、妻はそれでもう満足していることでしょう。幸せな家庭を壊すつもりはありませんが、妻以外の女性もちゃんと愛しています」

 セックスレスを除けば、妻にはこれといった不満はなく、だからこそ家に帰れば立派な父、優しい夫でいたいと正樹さんは言います。第一子が産まれたとき、妻が「仕事と家庭どっちが大事?」と尋ねてきたところ、正樹さんは「家庭だ」と即答したといいます。