ベトナム 2018年2月13日

生活必需品としてのバイクに求める4つの条件ベトナムでバイクを買う【前編】

国民の2人に1人はバイクを保有

 ここで簡単にベトナムのバイク事情について触れておこう。

 ベトナムには何台のバイクがあるか。ベトナムの交通運輸省が2017年に発表した数字では約4500万台となっている。人口が約9200万人だから、2人に1台はバイクを所有していることになる。
 
 都市部になると保有率はさらに上がる。ベトナム国内最大の都市であるホーチミンシティは、人口が約800万人なのに対し、登録されているバイクの数は740万台を超えるという。休眠状態のバイクもあるだろうが、ほぼ1人1台に近い。例えば我が家は義母、私たち夫婦、12歳の娘、義弟の5人が住んでいて、バイクは3台ある。

 ホンダはベトナムのバイク市場で70%という圧倒的なシェアを持つ。ホーチミンシティでは「ホンダ」がバイクを意味する一般名詞として使われているのは、日本でもよく取り上げられるので、ご存知の方も多いだろう。

 「キミのホンダは、どこの会社製?」「僕のホンダはヤマハ製だ」という、笑い話のような会話も交わされている。

 店頭に「Sua Xe Honda」(ホンダ修理)と看板が出ていれば、それは「バイク修理屋」のこと。もちろんホンダ車以外でも修理してくれる。不名誉な使われ方をしている例もあり、「ホンダガール(Honda Girl)」と言えば、バイクに乗って街を流している売春婦である。

 ベトナムのバイク市場のシェア第2位はヤマハ。スズキとカワサキも現地法人がある。

実は3人乗りは交通違反

 ホーチミンシティを訪れた人は、当地の「名物」である4人乗り、5人乗りのバイクを見て目を丸くされる。よく「あれは違反じゃないんですか?」という質問をいただく。違反である。
 
 バイクは2人乗りまでだ。3人乗りが許されるのは14歳未満の子どもの場合に限られる。ただし運用はかなり柔軟だ。

 大人2人と、明らかに14歳を超えていそうな子どもが乗っている3人乗りのバイクや、大人2人に子ども2人の4人乗りしたバイクが、何も言われずに交通警察の前に止まっている様子もよく見かける。

 「3人乗りができる子どもは14歳未満に限定」という交通法規が厳密に運用されたら、市民の多くは生活に支障をきたしてしまうから、大目に見ているのだろう。

 運転免許が取得できるのは二輪車も自動車も18歳から。ただし免許が要らない50CC未満の二輪車は16歳以上であれば運転できる。日本の国際免許は通用しないが、外国人でもベトナム国内用運転免許の取得は可能だ。

 閑話休題。さあ、購入すべきバイクは決まった。次はどうやって購入するか、だ。

我が家の近所から市内中心部に向かう道路は、毎朝、このような渋滞が繰り返されている【撮影/中安昭人】

(文・撮影/中安昭人)

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筆者紹介:中安昭人(なかやす・あきひと)
1964年大阪生まれ。日本での約15年の編集者生活を経て「ベトナムスケッチ」(現地の日本語フリーペーパー)の編集長として招かれ、2002年7月にベトナムへ移住。その後独立し、出版および広告業を行なう「オリザベトナム」を設立。 2000年に結婚したベトナム人妻との間に娘が1人おり、ベトナム移住以来、ホーチミン市の下町の路地裏にある妻の実家に居候中。


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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