この世は一見複雑そうで、実はすごく単純でもある。要するに、ものは考えよう、ということでしょうか。

 例えば、砂漠を彷徨っている自分を想像してみます。

 水筒に残っている水が半分になった。未だ、岐路は分からない。天頂の太陽はジリジリと地表を焦がす。灼熱の砂漠に蜃気楼が見える。水筒に残っている水こそが生命線だ。水さえあれば何とかなる。

 そこで、水筒に半分残っている水がどう見えるかが問題です。人生観が反映しているかもしれません。

 まだ半分も水が残っている。と見るのか。それとも、

 たった半分しか水が残っていない。と、見るのか。

 物理的には、全く同じ量の水ですが、希望を胸に水を飲むのか、失意の中で水を飲むのか、味も違えば、砂漠の彷徨の結末まで違ってきそうです。現実から目を逸らせてファンタジーの世界に逃避するのではなく、出来るだけ前向きに物事を捉えることは、とても大切なことに思えます。

 Positive Thinking には、物事を前に進めるチカラが宿っていそうです。

 と、いう訳で、今週の音盤は、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」(写真)です。