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スライドでわかる!「×(かける)マーケティング」集中講座

日本ブランドのグローバル戦略に
必要なのは「原点回帰」

変わり続ける「戦術」と変わらない「本質」

山崎浩人
【第2回】 2012年2月1日
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ブランドランキングから見えてくる
日本とグローバルの違い

 続いて国内からもう少し視野を広げて、グローバルにおける各ブランドの状況を見ていきましょう。世界的なブランドコンサルティング会社であるインターブランド社が毎年発表している「グローバルブランドランキング」をよく眺めてみると、非常におもしろい現象が見て取れます。

 「グローバルブランドルランキング2011」のうち、グローバルランキング(スライド左側のランキング)では、消費財を提供しているコカ・コーラ社が耐久財を提供している企業を抑えて企業ブランドのナンバーワンを獲得しています。さらに、ベストテンのなかにはコカ・コーラ社同様に消費財を提供するマクドナルド社もランクインしています。

 一方、日本企業のランキング(同右側のランキング)を見てみると、総じて耐久財を提供する企業がランクインしています。そして残念ながら、日本発のブランドはグローバルランキングのトベストテンにはランクインしていません。

 このインターブランド社のランキングは「企業価値-投下資本=無形価値」といった理論などに基づき、多角的な視点からブランドの評価を算出しているようですが、上記のように日本とグローバルではランキングから異なる傾向が見て取れます。これを「『情緒的付加価値』をいかに構築できているか」による違いと見ることはできないでしょうか。

 消費財を取り扱うブランドが、耐久財ブランドとその価値で肩を並べるには、価格や機能だけではなく、「情緒的付加価値」を構築することが重要だと私は考えます。「どんな充実したライフスタイルを送れるか」といったエモーショナルな価値を生活者にいかに伝えていくか、という課題は消費財ブランドにも耐久財ブランドにも共通のものといえるでしょう。

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山崎浩人


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数々の先進的マーケティング手法と事業の開拓を手がけてきた筆者が、「ソーシャル×ブランディング」の視点から、個人と企業、社会のこれからの成長モデルを解き明かす。インフォグラフィックス(スライド)を豊富に用いた次世代マーケティング (Marketing3.1)講義。

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