一方、ペンス副大統領は11日付の米紙ワシントン・ポストのインタビューで、北朝鮮との外交的な関与拡大で米韓が合意したと述べた。まず韓国が北朝鮮と対話した後、前提条件なしで米朝対話が行われる可能性があるとした。

「北朝鮮が非核化に向けた有意義な一歩とみなされる行動を取るまで圧力は低下しない」とした上で、「対話を望むのであれば、われわれは応じる」と副大統領は語った。

制裁の効果

 北朝鮮は現在、厳しい国連の制裁下にある。当初は兵器や核・ミサイル技術の拡散を防止するのが狙いだったが、同国がミサイル発射実験を加速して以降、より包括的な内容となっている。

 これまであまり効果が得られなかったものの、こうした制裁がようやく効き始めた可能性を、日本の政府高官や専門家らは指摘する。北朝鮮が五輪への参加を決めた理由もここにあるという。

 北朝鮮の首都・平壌に住む外国人はロイターに対し、この数ヵ月、レストランには以前ほど人がおらず、店に並ぶ高級品も減っていたと語った。

 燃料は高騰し、薪(まき)を燃料とする旧ソ連時代のトラックを平壌郊外で見る機会が増えたと、この外国人は話した。かつては北朝鮮の主要な輸出品であった海産物は、昨年8月に国連制裁対象となってからは、国内で広く入手できるようになったという。

 五輪へと向かう北朝鮮人を乗せた同国の貨客船「万景峰92号」が韓国に到着後、北朝鮮が韓国に燃料提供を求めていたと、韓国統一省が明らかにした。だが、その要求は韓国が想定していた以上の量であり、北朝鮮はその後、要求を撤回したと、ある韓国当局者は付け加えた。

 だが平昌では、両国は制裁について語るのを避けており、五輪の友好ムードに浸っている。その最たるものは、10日夜行われたアイスホッケー女子の南北合同チームの試合だろう。

 これに触発された国際オリンピック委員会(IOC)のアンジェラ・ルッジェーロ委員(米国)は11日、北朝鮮選手12人が参加する同合同チームをノーベル平和賞にノミネートするよう呼びかけた。

(Soyoung Kim and James Pearson 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

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