2月15日、液化天然ガス(LNG)はこの数年供給がだぶついていたが、アジアの需要増加で一転して需給が引き締まり、東アフリカや北米で新規開発が進む可能性が高まっている。写真は2017年11月、千葉県富津沖を航行するLNGタンカー(2018年 ロイター/Issei Kato)

[ヌサドゥア(インドネシア)/シンガポール 15日 ロイター] - 液化天然ガス(LNG)はこの数年供給がだぶついていたが、アジアの需要増加で一転して需給が引き締まり、東アフリカや北米で新規開発が進む可能性が高まっている。

 トムソン・ロイター・アイコンのデータによると、世界のLNG輸入量は月間約400億立方メートルと2015年以来40%増加した。昨年は20%増と伸びが加速。中国の増加率が大きかったが、韓国や日本でも伸びた。

 アジアのLNG市場は、2000年代初頭に大規模な開発が始まった影響で、2015年から供給過剰が続いていた。しかし中国の昨年のガス化政策やアジア地域全体の力強い成長に厳冬が重なって需要が高まり、LNGのスポット価格は昨年半ばから2倍に上昇した。

 中国のガス化政策に変更はなく、複数のLNG輸出プロジェクトに遅れが生じているため、今年も市場は引き締まり状態を保つ見通し。三菱商事の西澤淳エネルギー資源第二本部長は「需要が伸びる一方でプロジェクトは遅れているから、市場はタイトな状態が続くだろう」と述べた。

 西澤氏は先週インドネシアのバリで開かれたLNG業界の会合で、三菱商事が出資している米ルイジアナ州の「キャメロンLNGプロジェクト」と、テキサス州の「フリーポートLNGプロジェクト」で遅れが生じていると説明。「両プロジェクトが年内に本格的な生産に入ることはない」との見通しを示した。