主要3キャリアのなかでもハイエンドクラスに位置付けられる3社のAndroidスマホ「Galaxy Note8」「isai V30+」「Xperia XZ1」を比較中。2回目ではベンチマークや文字入力、通信といった速度を比較する。

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Galaxy Note8
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isai V30+
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Xperia XZ1

3キャリアの最新ネットワークに対応し
通信速度はスペック的には最大700Mbps以上

 ドコモ「Galaxy Note8 SC-01K」、au「isai V30+ LGV35」、ソフトバンク「Xperia XZ1」を比較しているが、初回は2年間のトータルコストでXperia XZ1をリードとした。今回からは実際に使ってみてのテストとなる。まずはスペックのおさらいから。

 スペック的には3機種ともまったく不満のないもの。問題は片手操作となるスクロールチェックや文字入力。縦長で横幅は比較的抑えられているとはいえ、大画面のGalaxy Note8は不利になるだろう。

 通信面でも各社の最新ネットワークに対応することで、最大通信速度はGalaxy Note8はドコモ版で下り788Mbps、auのisai V30+は下り708Mbps、Xperia XZ1はソフトバンク版で下り612Mbpsとなっている。

 ただしこの最大速度は、3.5GHz帯の利用などが前提になっており、東名阪を中心とした一部エリアに限られている。それではベンチマークのテストから見ていこう。

ベンチマークテストではCPUが同じだけに接戦に

 ベンチマークのテストには「AnTuTu Ver.6」と「3Dmark」を使用している。各機種で3回ずつ計測し、トータルスコアをはじめ各スコアの最高値を掲載した。

 3機種ともSnapdragon 835を搭載するだけに非常に高いスコアで接戦。トータルスコアでは17万9736でisai V30+がリードしたものの、他の2機種も17万8000台で続いているほか、個別のスコアも僅差。唯一Xperia XZ1のRAMのスコアで離されている印象があるくらいだ。これは引き分け。

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Galaxy Note8
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isai V30+
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Xperia XZ1

 続く3Dmark(OpenGL)のスコアではこれも3機種とも接戦だが、Galaxy Note8が3項目すべてでリード。AnTuTuでも3Dのスコアが良く、ここはGalaxy Note8の勝ちだ。

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Galaxy Note8
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isai V30+
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Xperia XZ1

500通スクロールテストはisai V30+が非常に軽快!

 スクロールテストでは事前にGmailを500通受信しておき、片手操作で上から下へスクロール、500通目に達した時間を競う。Gmailのアカウントは同じ、ストップウォッチを使用し、3回計測を行い、最速と平均タイムを求めている。

 最速タイム、平均タイムともにisai V30+の勝ち。3機種のなかで最も滑らかでスピーディーに感じる。操作していて軽やかだ。

 それに続くのは、大画面のGalaxy Note8。スクロールが長く続きやすい。あまり頻繁に指を上下しないほうがよく、ゆっくりと大きく1度指を動かすのが良いようだ。意外なことに3機種のなかでは画面が小さめのXperia XZ1が3位。若干タイムの差もある。スクロールがすぐに止まる印象。指をササっと頻繁に動かしたほうが速いようだ。ただ指が抜けるというか、タッチの反応がいまひとつのときがあり、指をしっかり画面に触れさせることが大切だ。

文字入力はやっぱり本体が小さいXperia XZ1が速い

 文字入力テストもいつも通り、Gmailの新規作成画面で、フリック入力により行ない、予測変換は使わない。以下の文章の全文を入力し通常変換で文章を作成している。各機種片手操作で3回、ストップウォッチで計測し、最速と平均タイムを掲載している。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 なおGalaxy Note8はそのままでは両手入力が現実的なので(一応テストしてみたが片手操作では文字入力は困難)、「片手モード」を有効にしている。

 ここで本体、画面サイズの差が出てきた。Xperia XZ1が最速、平均タイムともにリード。やはり3機種のなかでは片手操作がしやすい。とはいえそれでも5.2型だと端のボタンや変換候補が押しにくい。またタッチのレスポンスもさほど速いとは感じなかった。

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Galaxy Note8
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isai V30+
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 続くのはisai V30+で、思ったよりも画面や本体の幅を感じる。そのせいか端にあるボタン、特に文字種の切り替えボタンがフリックをしても反応しないことも。本機にも「ミニビュー」という画面縮小モードがあるので、そちらを使う手もある。

 3位は片手モードを使用したGalaxy Note8。最速でも1分を切ることはできず。とはいえキーボードは縮小しても本体サイズは大きいのでむしろ善戦したほうだろう。キーボードがむしろ小さ過ぎて、ボタンを押すのに慎重になってしまった。見た目よりはスムーズに入力できたが、それでも押し間違いは何度も起こる。

 過去取り上げた機種では40秒を切る機種もあったが、ハイスペックでも本体や画面サイズが大きいとタイムは伸び悩む。片手操作が多い人には選びにくいかもしれない。

3駅の通信速度比較ではドコモのGalaxy Note8が大勝!

 久しぶりに3キャリアのスマホを取り上げているので通信速度のテストも行なった。JR横浜駅前、JR東京駅の東海道線ホーム、東京メトロ東西線浦安駅前で測定している。通信速度の測定にはWebサイトの「BNRスピードテスト画像読込み版」を使用し、各駅で上下各3回測定している。計測日は1月下旬の平日10~12時台。各駅での最高速度と全体の平均速度は以下のとおり。

 1年ほど前のテストだと速度が出ている機種でも下リ20~30Mbps台だったが、今回は最速が81Mbpsと高速化が実感できた。

 その下り81.88Mbpsを出したのがドコモのGalaxy Note8、上りの速度でも各駅で全勝し、浦安駅では下り40Mbps超え。全体の平均でも下り37Mbps台、上り11Mbps台とトップとなっている。とはいえ東京駅では下り10Mbps以下になっている。

 auのisai V30+は全体的に速度が速く、ドコモが苦手とした東京駅でも下り最大34.74Mbpsをマーク。最速でも46Mbpsだから、こちらも実際に使っていて不満は無いだろう。

 ソフトバンクのXperia XZ1もauに近い印象だが、東京駅の上りの速度が最速でも1.66Mbpsとガクッと低下。混雑なのか電波状況なのかは不明だが、随分遅くなってしまった。

ブラウザーの表示時間ではXperia XZ1が完勝

 最後に通信速度チェックと同じタイミングでブラウザの表示時間もチェックした。場所は通信速度の3駅と同じ。Chromeアプリを使用し、PC版のASCII.jpトップページが完全に表示されるまでの時間を競う。これも各駅で3回ずつストップウォッチで計測。また毎回キャッシュをクリアしている。各駅での最速タイムと全体の平均タイムは以下のとおり。

 面白いことにソフトバンクのXperia XZ1が最速タイム、平均タイムすべてでトップに。しかもすべて3秒台だ。過去のテストでも同様だが、通信速度がそのままブラウジングの速度につながるとは言えない。画面の解像度が影響した可能性も高そうだ。


片手での操作を重視してXperia XZ1の勝ち

 今回の勝利機種だが、それぞれ勝っているテストはあるのだが、片手操作での使いやすさを考えてXperia XZ1の勝ち。文字入力でリードし、ブラウザーの表示も速いのだから、快適に使える。スクロールはやや見劣りしたが、文字入力を筆者は重視した。

 次回はカメラ機能を比較。3機種ともカメラには相当注力しているので期待大! お楽しみに。


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