2月20日、欧州中央銀行(ECB)は年内に量的緩和を終了し、金融政策の正常化を進めたい方針だ。フランクフルトのECB本部で2015年9月撮影(2018年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ロンドン 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は年内に量的緩和を終了し、金融政策の正常化を進めたい方針だ。しかしユーロ高と国債利回りの急上昇によって金融環境が想定以上に引き締まれば、出口政策に支障が出かねない。

 ドイツの長期金利は過去2ヵ月で約2倍に跳ね上がった。好調な景気指標や米国のインフレ率上昇、ECBの緩和が早期に終了するとの観測が相まった結果で、現在は0.74%前後と2年半ぶりの高水準に近い。

 金融環境が引き締まれば、2%弱という物価上昇率目標の達成が難しくなるかもしれない。

 ABNアムロの上席債券ストラテジスト、キム・リュー氏は「金融環境が引き締まったため、物価目標達成までの時間が長引くと想定すべきところだ」と指摘。「しかし、だれもがECBは早期に量的緩和を打ち切ると予想しており、利上げ観測も高まっている。ECBがこの状況をどう打破するか見守りたい」と語った。

 ECBは、量的緩和に伴う2兆5500億ユーロの債券買い入れを、少なくとも9月30日まで続けると表明している。エコノミストを対象としたロイター調査では、その後も規模を縮小して買い入れを短期間続けるが、年内には打ち切ると予想されている。

 ただ欧州委員会の指数によると、ユーロ圏の金融環境は2014年末以降で最も引き締まっている。