2月18日、ミュンヘン安全保障会議でロシアを批判した西側の当局者や外交担当者は「不都合な真実」を認めている。すなわち、世界最悪の部類に入る紛争の多くを解決するうえで、ロシアは欠かせない存在だということだ。写真はロシアのプーチン大統領。モスクワで2017年12月撮影。代表撮影(2018年 ロイター)

[ミュンヘン 18日 ロイター] - トランプ米大統領の外交政策を巡り対立する欧米当局者だが、今月開催されたミュンヘン安全保障会議では、西側の民主主義を弱体化させようとするロシアの策動を批判する、という共通の大義を見いだした。

 だが、18日閉幕した同会議において欧米がロシアに対する怒りを表明する一方、西側の当局者や外交担当者は「不都合な真実」を認めている。すなわち、世界最悪の部類に入る紛争の多くを解決するうえで、ロシアは欠かせない存在だということだ。

 核保有国としてのロシアの地位、シリアにおける軍事介入、国連安全保障理事会における拒否権といった点を考慮すれば、東ウクライナから北朝鮮に至るどんな外交においても、最終的にはロシア政府の関与が必須になるという。

「ロシア抜きで、政治的解決は見いだせない」とノルウェーのバッケイェンセン国防相はロイターに語った。「政治的解決を模索できるようなポイントにたどり着く必要があるが、ロシア政府がその中心にならざるを得ない」

 少なくとも公式には、ミュンヘンでのロシアは「悪役」だった。2016年の米大統領選に不正介入した容疑で、ロシア人13人とロシア企業3社が今月起訴されたことを受けて、同国は厳しく指弾され、2014年にウクライナのクリミア半島を併合した件については、さらに広汎な批判を浴びた。