2月21日、スコッチウイスキーのメーカーは、英国内で最も強硬に欧州連合(EU)残留を主張した業界の1つだ。スコットランドのダルウィニーで2011年5月撮影(2018年 ロイター/David Moir)

[フォルカーク(スコットランド)/ロンドン 21日 ロイター] - スコッチウイスキーのメーカーは、英国内で最も強硬に欧州連合(EU)残留を主張した業界の1つだ。だがもし離脱しかないのなら、完全離脱の方が望ましいと主張している。

 すでに輸送やロジスティクス面での対応準備に追われている同業界としては、英国が世界最大の貿易圏であるEUを離脱しても、EU規制に発言権を持ちつつ2国間貿易協定を交渉する権利も得られるならば、EU単一市場と関税同盟に喜んで残るという。

 もしそれがかなわないなら、何の合意もなく離脱して世界貿易機構(WTO)のルールに従った方が良いと、スコッチウイスキー協会(SWA)のカレン・ベッツ会長は言う。WTOのルールによると、スコットランドからEUへの輸出関税はゼロになる。

「よく考えてみれば、単一市場に残ってEUの規制に縛られつつも発言力はないという状態は、リスクが大きい」と、ベッツ氏は言う。ただ、英国とEUとの交渉が続く間は、柔軟な考え方を続けるつもりだと付け加えた。

 業界の姿勢には重みがある。スコッチウイスキーの輸出は、2017年は43億6000万ポンド(約6500億円)と、英国の全食品と飲料品輸出額の5分の1以上を占める。また、4万人の雇用を抱えている。

 同業界の立場は、ある意味ユニークだ。