2月15日、世界で最も急速に成長している中国ワイン市場は、オーストラリアに貴重な成果をもたらしている。写真は、豪州ハンターバレーのワイナリーで試飲する中国人男性。14日撮影(2018年 ロイター/David Gray)

[ハンターバレー(豪州)/上海 15日 ロイター] - 中国広州出身の裕福なビジネスマン、Wang Zhe氏は、オーストラリアのあるワイナリーで飲んだ10年もののシャルドネをたいそう気に入り、もっと飲みたいと考えた。

 そこで彼は、そのビンテージを丸ごと買い取りたいと申し出た。

 Wang氏のために催されたディナーで振る舞われたラム肉と野菜のローストを楽しむ中で口にされたこの種のオファーこそ、昨年のオーストラリア産ワインの中国向け輸出を63%も増加させ、8億4800万豪ドル(約717億円)に押し上げた原因である。

 前出のシャルドネ生産者コル・ピーターソン氏は、Wang氏のような買い手がオーストラリアのワイン産業に大きな影響を与えていると言う。

 ディナーの席上、ハンターバレー地域にあるピーターソン氏のブドウ園で働く通訳者を介して、Wang氏は「このワインは素晴らしい」と話したという。

「さまざまな国のワインをたくさん飲んでみた上で、『オーストラリアのワインは非常に良い』と私は考えるようになった」とWang氏は語った。すでに仏ブルゴーニュとボルドー産が山ほどある同氏のコレクションに、シドニーから約250キロ北方に位置するハンターバレーのワインが加わった。