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直近決算の営業利益予想が昨年比2倍増&上方修正!
石川祝男社長に聞くバンダイナムコHDの強さの理由

石島照代 [ジャーナリスト]
【第26回】 2012年2月20日
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「アイドルマスター シンデレラガールズ」(C)窪岡俊之 (C)NBGI

石島:現在、バンダイナムコのIPで「アイドルマスター シンデレラガールズ」(SNS系ゲーム、モバゲー用)が配信されていますが、大変な人気だとか。アイマスシリーズは業務用から始まっているので、お金を払い続けることに抵抗感がないユーザーが多いことも人気の一因かもしれませんね。

 私自身もXbox 360版の「アイドルマスター(アイマス)」と続編の「ライブフォーユー」で総額10万円近くダウンロードコンテンツを買っていますから、アイマスの魅力は理解しています。

石島:ゲームセンターにいけば、業務用「アイマス」に10万円使ったプレイヤーはザラだったし、50万円使ったと豪語した人にも会ったことがあります。そう考えていくと、ゲームセンターで遊ぶ人はSNS系で課金して遊ぶのは抵抗がない人が多いのでしょうか。もしかしたら、SNS系ゲームは、ケータイの中の24時間営業のゲームセンターみたいなものかもしれませんね。そう考えていくと、SNS系ゲームのビジネス上の強さがよく分かります。

石川:石島さんはアイマスの大ファンでしたからね、よく覚えていますよ。

石島:穴に埋まる雪歩ちゃん、大好きでした。アイマスには、払った10万円以上に楽しませてもらった思い出だけが残っています。でも、卒業しましたから、「シンデレラガールズ」のプロデューサーはやりませんよ(笑)。

石川:それは残念、765(ナムコ)プロ(※)はいつでも復帰を待っていますよ(笑)。まあそれはさておき、SNS系と業務用のビジネスの仕方はご指摘の通り似ています。

 SNS系のゲームを進めるに当たって、どのタイミングでお金を払っていただくかと言うことについては、業務用での経験が生きているのは間違いない。そこでは、業務用、家庭用と脈々とやり続けてきた、我々のコンテンツビジネスの蓄積が生きています。

(※)765(ナムコ)プロ…プレイヤーが所属する架空芸能プロダクション「765プロダクション」のこと。プレイヤーはゲーム内で「プロデューサー」と呼ばれ、新人アイドルをプロデュースする。

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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