すでにあざみ野駅前には、関西の名門塾、希学園があり(たまプラーザ駅から移転)、前出のセンター北駅には浜学園が、幼稚園児から小学3年生を対象にした「はまキッズ」を開設している。くしくも関西の名門2校があざみ野近辺で火花を散らしている。

 だが、関西の名門が揃ったくらいでは驚くのは早いかもしれない。

“塾銀座”まである
沿線の教育熱の高さ

 あざみ野駅から渋谷方面に2駅の鷺沼駅の改札を出て、左折し2分も歩けば、そこは地元で・塾銀座・と呼ばれる塾の密集地帯である。写真に収まり切らないほど、通りに塾が一直線に続く異様な光景だ。数えてみると8軒もある。

 雑居ビルの2階やマンションの1階など、隣接する建物に塾が入居しているため、少し離れて眺めると、塾でモザイクを作っているような光景だ。振り返れば、こちらにも塾が5軒あり、まさしく塾銀座である。

 このあたりも人気住宅地で、駅の近くまで住宅が迫り、駅前に超高層ビルが建つような立地ではないため、塾が集結したのだという。

 これだけ塾が揃っていると、よりどりみどりである。

 学習塾は大きく分けて指導方式で集団指導型と個別指導型、授業の中身で受験型と補習型に分けられるが、そのすべてが揃っている。全国展開している大手や上場塾だけを挙げても、栄光ゼミナール、日能研、明光義塾、京進、駿台予備学校の中高受験塾などめじろ押しだ。新潟の有名塾まであるほどだ。

 こぢんまりと看板を出している地場の中小も含めると、駅周辺に学習塾はいったい何軒あるのやら。一般に学習塾の商圏は半径2kmといわれるが、ここまで集中すると関係ない。むしろ「塾がたくさんあるところに出すのがいちばん手っ取り早い。そこには必ずニーズがあるから」という大手学習塾幹部の言葉が体現された光景だ。