そもそも、学習塾業界には過去2度の成熟期があったといわれる。

 1度目は1990年代半ば。学習塾の数も市場規模も通塾率もすべてピークを迎えた、言い換えれば頭打ちとなったときだ。このときは大手学習塾は個別指導への参入や中学受験部門の拡大などで再び成長へ舵を切ることができた。

 そして2度目の成熟期が2000年代半ばである。少子化の影響が深刻化し、大手学習塾の売上高が再び頭打ちとなり、利益額も減少へと転じて現在に至っている。

 市場が縮むなか、大手は中小の市場を奪うことで、生き残ってきた。大手学習塾の売上高上位30社の市場シェアは、わずか4年で4.8ポイントも増えてきており、すでに市場の4分の1を占めるまでになっている。寡占化の勢いは激しい。

 業界が2回目の成熟期を迎えた2000年代半ばから、予備校・学習塾業界は再編の波にのまれ、合従連衡の時代に突入していった。今後も市場の縮小が続くのは必至だ。学習塾に再び成長へ舵を切る戦略がなければ、中小の淘汰の次に待ち受けるのは、大手同士の正面衝突である。


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