ウォークマン

 3月1日、ソニーがウォークマンののりかえキャンペーンを開始した。旧ウォークマンまたは各種iPodを持っているユーザーが対象ウォークマンを買って応募することで、最大5000円のキャッシュバックが受けられる、というものだ。

ウォークマン
のりかえキャンペーンのイメージ

 対象製品とキャッシュバック額は、NW-ZX300が5000円、NW-A40シリーズが3000円、NW-S310/310KシリーズやNW-WS620、NW-WS420が1000円となる。このうちハイレゾ音源再生対応はNW-ZX300とNW-A40シリーズになる。

ウォークマン
NW-ZX300
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NW-A40
ウォークマン
NW-S310
ウォークマン
NW-WS620

 乗り換え対象の旧機種は、2011年以前に発売されたメモリータイプのウォークマン、もしくはiPod(全機種)となっている。これらを持っていればキャッシュバックを受けられる(必要な手順に従ってこれらの写真を送ればよく、機材を手放す必要はない)。

 さて、NW-ZX300の実売価格は7万円前後、最安ベースなら6万円前後くらいで入手できる。6万円で買うとして、キャッシュバックで5万5000円。

 しかし、5万5000円前後の価格で手に入るDAP(デジタルオーディオプレーヤー)と比較して、ZX300はお買い得なのだろうか?

 候補としては、オンキヨー「DP-X1A」、同じくオンキヨー「DP-S1A」、Acoustic Researchの「AR-M200」、COWON「PLENUE R(PR-128G-SL)」あたり。最安で5万2000円~5万4000円ぐらいで買える。

 いずれもハイレゾ再生に対応し、FLACやApple Losslessはもちろん、DSDの再生も可能。ZX300とDP-X1A、DP-S1Aについては高音質ファイルフォーマットの「MQA」の再生が可能だ。

 有線ヘッドフォンのバランス接続にも全機種が対応するほか、Bluetoothによるワイヤレスヘッドフォンやスピーカーの使用もできる。

 では、個々の特徴を見ていこう。

PCのDACにもなるウォークマン「ZX300」

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 ZX300は同社のフルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載。DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生に対応する。

 パソコンやスマホとUSBで接続することでUSB DACとして利用可能。各種デバイスのサウンドをウォークマンクオリティーで楽しめる。

 BluetoothはLDACに対応しており、対応機器なら高音質な伝送ができる。また、低遅延のaptX HDにも対応する。

 なお、ウォークマン充電やファイル転送に専用の端子を用いる。このため専用ケーブルが付属するが、汎用のmicroUSBなどのケーブルが使えないので注意が必要だ。

Androidアプリが使えるオンキヨー「DP-X1A」

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DP-X1A

 DP-X1AはESS製のDAC「ES9018K2M」とアンプ「SABRE 9601K」を2基ずつ搭載するデュアルアンプ仕様。DSD再生はPCM変換となるが、デジタルアウトからのネイティブ出力が可能だ。

 OSにAndroid 5.1を搭載。Google Playに対応するほか、e-onkyo musicなどの音楽配信サービスから直接音楽ファイルを購入/ダウンロードできる。

スマホからリモート操作ができるオンキヨー「DP-S1A」

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「DP-S1A」

 DP-S1AもDP-X1Aと同じくデュアルアンプ仕様。ESS製のDAC「ES9018C2M」とアンプ「SABRE 9601K」を2基ずつ搭載する。

 無線LANに対応しており、e-onkyo musicからの直接ダウンロードや、radiko.jpやTuneInといったインターネットラジオの受信、音楽ストリーミングサービス「Deezer HiFi」の利用などができる。専用アプリによるスマホからの操作にも対応する。

スマホの音楽を高品質で楽しめる
Acoustic Research「AR-M200」

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「AR-M200」

 AR-M200はDACに「AKM AK4490」を採用し、オペアンプに「OPA2134」×2に加えて高音質ヘッドホンアンプ「TPA6120A2」を内蔵する。

 Bluetoothの送信だけでなく受信にも対応。スマホの音楽を本機に飛ばして、内蔵のDACやアンプを通して高音質な音楽を楽しめる。 Bluetoothは高音質コーデックであるaptXとaptX HDに対応する。

「DXD」ファイルの再生ができるCOWON「PLENUE R」

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「PLENUE R」

 PLENUE RはDACにTIの「PCM5242」を採用。DSDのほか、超ハイサンプリングレートで収録できるDXDファイルの再生にも対応する。

 ディスプレーには有機EL(AMOLED)を採用。BluetoothはaptXに対応する。

主な違いをチェック!

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 ここでスペックの違いを見ていこう。主なものは上の表にまとめたが、まずは発売時期。DP-X1Aは2016年発売なので結構古い。そのほかの機種は2017年後半に発売されたモデルなので比較的新しい。

 また、対応サンプリングレートと量子化ビットも違いがある。ZX300は384kHz/32bitに対応するが、AR-M200は192kHz/24bitまで。もっとも、384kHz/32bitというクオリティーが必要かどうかといわれると、そこまでの音源はあまり多くないため192kHz/24bitでも問題ないかもしれない。

 内蔵メモリー容量が一番多いのはPLENUE R(128GB)で、一番少ないのはDP-S1A(16GB)。ZX300とDP-X1Aは64GB、AR-M200は32GBだ。なお、全機種ともmicroSDカードによる容量拡張が可能だ。

スペックは案外バラバラ
自分の好みに合わせて選ぼう

 結果的には、機能的に結構バラバラで、ZX300がお得かどうかは使い方によって異なるように思う。

 DAPとしてだけでなくUSB DACとしても使いたいならZX300はよさそうだが、Android端末として使えた方がいいならDP-X1Aを選べばいいし、保存容量が多い方がいい場合はPLENUE Rを選べばいいと思う。

 そして、肝心なのは音が自分の好みかどうか。気に入った音であるならばスペックの優劣なんてどうでもいい話、という人も多いだろう。

 興味が出てきたらこの週末、量販店などで実際に試聴してみてほしい。