超売り手市場の就活で「自分が成長できる会社」を選ぶ3つのポイント

売り手市場の就職戦線

 人手不足を背景に、企業の採用活動が実質的に前倒しになり、これに連動して大学生の就職活動も活発化している。

 現時点で、実質的な採用内定を複数持っている3年生も多数いるとも聞く。残りの大学生生活を、何をモチベーションにして過ごすのかが気になるところだが、採用内定が早まることで学生が熱心に勉強しなくなることを、大学側が嘆くのはお門違いだ。それは、大学の教育内容に魅力がないことの表れに過ぎないので、変わるべきは企業ではなく、大学自身だ。

 一方、社会全体で見た「人材の有効活用」の観点から、3年、場合によっては2年で大学を卒業できる(学士資格を与える)プログラムがあってもいいのではないか。さらに、入学から4年で修士号を取ることができるような「時間短縮プログラム」があってもいいと思う。学生が十分な成績を上げて、さらに授業料をそれぞれ4年分、6年分と値切らずに支払うなら、大学側に文句はないだろう。

 早く就職して、若くて、吸収力も体力もある時間をより長く使えるなら、優秀な若者にとって励みになる仕組みではないか。勉強が好きな学生は、複数の学部を卒業することに時間を使ってもいいだろう。