2月27日、米アルファベット傘下のグーグルは、面白い場面を判断して自動的に写真を撮る手のひらサイズのスマートビデオカメラ「クリップス」(写真)を発売した。サンフランシスコの発表会で2017年10月撮影(2018年 ロイター/Stephen Lam)

[サンフランシスコ 27日 ロイター] - 赤ちゃんと、犬と、人工知能(AI)と──。面白い場面を判断して自動的に写真を撮る手のひらサイズのスマートビデオカメラ「クリップス」を27日に発売した米アルファベット傘下のグーグルは、この3つの組み合わせが消費者をとりこにすると考えている。

 クリップスの価格は249ドル(約2万7000円)で、家具などに留められるようデザインされている。ファインダーに入ってきたものを自動的に撮影する仕組みだが、動きに反応したりタイマー設定で撮影したりするセキュリティー用や屋外用のカメラと比べ、クリップスは一段賢く作られている。グーグルは、クリップスの電子頭脳に、笑顔や人の顔、犬や猫、急な動きなどを認識する機能を組み込んだ。

 同社は、子どもやペットの気取らない写真を撮りたい子育て中の親世代やペットの飼い主の間で、大きな人気を博す見込みがあると考えている。クリップスは、7秒間の音なし動画を撮影。それを圧縮画像GIFや高画質画像に編集し、スマートフォン経由でダウンロードしたり共有したりすることができる。

 だが、グーグルのより大きな狙いは、AIの熟達と商業化にある。AI分野に巨額投資を行う同社幹部は、成功するには、ハードとソフトの密な融合が必要だと話す。検索エンジンの巨人グーグルが、こつこつと消費家電の開発に取り組む理由はそこにある。