中国の外食市場は成長しており、日系の外食企業も相次いで参入している。しかし、中国国内での競争は激しく、撤退を余儀なくされるケースも少なくない。そんな熾烈な中国の外食産業において、中国に移住し、ベトナム系華僑からの出資を得て起業、地元で大人気のレストランを経営している元CAの日本人女性がいる。彼女の奮闘ぶりを2回に分けて紹介。本日は昨日に続き、後編をお送りする。(作家 谷崎光)

出資者の条件をクリアするために
自らラーメン店でバイトして店長を引き抜いた

中国で元CAの日本女性が女性華僑に学んだ「飲食店経営の極意」リアさん(通称)

 中国広州で、大人気のレストラン「リア・カフェ」(Lia Cafe Bar & Restaurant 中国語名:松山珈琲屋)を経営するリアさん(通称、34歳)。

 今でこそ、お客さんはひっきりなし、従業員60名を率いるリアさんだが、開店は容易ではなかった。

 もともとCA(客室乗務員)をしていて、ひょんなことから広州に住んだリアさん。

 出店に投資をしてもいいという、ベトナム華僑の女性が出した条件は、「日本の一風堂のようなおいしいラーメンを出すこと」。

 さっそく一度日本に帰り、ラーメン修行に行ったリアさんだが、中国に戻り、華僑の彼女に腕前を披露すると、「全然ちがうじゃない!」

 このままでは店は出せない……。

 悩んだリアさんはとりあえず、「もう3ヵ月ください」と言って再度、日本に帰った。そして一風堂の、日本で一番、売り上げが多い大阪梅田店に行った。

 “やっぱりおいしい……”

 そう思ってふと顔を上げたら、そこにアルバイト募集の張り紙があった。