約3000人が出席する中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が、北京の人民大会堂で3月5日から約2週間の日程で始まる。写真は5日、全人代の開幕式に出席する習近平氏(2018年 ロイター/Damir Sagolj)

[2日 ロイター] - 約3000人が出席する中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が、北京の人民大会堂で5日から約2週間の日程で始まる。

 今回の全人代で注目される議題やこの会議の役割をまとめた。

●全人代の議題

 最大の議題は、2期限定とされる国家主席の任期を撤廃する憲法改正案だ。実現すれば、習近平国家主席は、事実上無期限に権力の地位に留まることが可能になる。

 昨秋の党大会で党規約に盛り込まれた習氏の政治思想「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を憲法に明記する改正案も審議されるほか、新たに設立される汚職取り締まり独立機関「国家監察委員会」に憲法上の根拠を与える文言修正も議題に含まれる。

 今年審議される唯一の法案は、同委員会の設置根拠となる「監察法」の制定だ。

 政府の主要ポストの大幅な人事刷新も行われ、複数の副首相や、新たな閣僚、中国人民銀行(中央銀行)総裁などが決まるほか、政府省庁の再編も行われる見通しだが、詳細は明らかになっていない。

 最も注目されているのが、国家副主席の人事だ。

 習氏の盟友で、昨年まで党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会の委員として腐敗撲滅の陣頭指揮にあたった王岐山氏が、国家副主席に就くとの見方が大勢だ。王氏は、対米関係のかじ取りを任されると見られている。