3月5日、石油・天然ガス資源は20年以内に枯渇すると予想されているブルネイでは、一帯一路構想を中国が存在感を増している。首都バンダルスリブガワンで2017年11月撮影(2018年 ロイター/Ahim Rani)

[バンダルスリブガワン 5日 ロイター] - 南シナ海のブルネイ北端沖に浮かぶ小さな島では、数千人の中国人労働者が働いている。彼らが建設しているのは、石油精製・石油化学複合プラント、そしてこの島と首都バンダルスリブガワンを接続する橋梁だ。

 中国の恒逸集団がこのマアーラ・ベザー島で操業を予定する複合プラントは、第1フェーズの総工費が34億ドル(約363億円)に上り、竣工すればブルネイ史上最大の外資プロジェクトとなる。

 しかも、それは石油資源に依存するブルネイが最も必要としているタイミングに行われる。

 同国の石油・天然ガス資源は20年以内に枯渇すると予想されている。産出量低下とともに、石油会社はすでに既存施設向け投資を抑えており、産出量のさらなる低下を招いている、と業界アナリストは指摘する。その結果、ブルネイ政府のすべての歳出を事実上支えている石油収入が着実に減少している。

 若年層の失業率が上昇する中で、ブルネイのボルキア国王は経済改革を急いでおり、収入源の多角化をめざす一方で、汚職対策と反体制派の取締りに忙しい。

 ブルネイにおける状況変化は同国の金融産業に反映されている。