3月6日、中国人民銀行(中央銀行)は米連邦準備理事会(FRB)が今後利上げに踏み切っても、金利の調整を小幅にとどめるざるを得ないとみられる。北京の人民銀で2014年4月撮影(2018年 ロイター/Petar Kujundzic)

 [上海/北京 6日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行、PBOC)は米連邦準備理事会(FRB)が今後利上げに踏み切っても、金利の調整を小幅にとどめるざるを得ないとみられる。FRBが今月利上げすれば、人民銀行の総裁交代という微妙な時期に重なるほか、既に中国の政策金利が比較的高いためだ。

 長期にわたり人民銀の総裁を務めた周小川氏は、今月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で退任するとみられる。ロイターは先月、習近平国家主席の信認が厚いエコノミストの劉鶴氏が最有力の後任候補に浮上していると報じた。

 FRBは20─21日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開いて21日に政策判断を公表するが、全人代の閉会は20日。人民銀の次期総裁は就任早々、重い判断を迫られる。

 劉氏は米国に留学した経験を持ち、経済・金融担当の副首相にも就任する見通し。中銀総裁と兼務なら近代の中国で最も権限の大きな経済当局者の1人となる。

 ただ、ノムラ・インターナショナル(香港)の首席中国エコノミストのツァオ・ヤン氏は、人民銀の総裁交代が金融政策運営に影響することはないとみている。

 人民銀はFRBなどと違って独立性を持たない。政策金利や人民元レートの変更には政府の承認が必要だが、金利の変更が政府から認められることはなさそうだ。