Aさん 「はい、その通りです!こちらから言い出しておいて申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします」

K課長 「分かりました。では、話を聞きながら、一緒に内容を明確にしていきましょう」

Aさん 「ありがとうございます!まず社内の会議についてですが、参加人数が多いわりには、誰にも決定権がある様子はなく、その場で明確なことが決まりません。次に、研修制度に関する疑問です。研修はどれも、すでに管理職になった人に向けたマネジメント研修ばかりで、その研修が有効なのかよく分かりません」

K課長 「なるほど、どれも重要な課題だね。もっと詳しく、感じたことがあったら聞かせてくれるかな」

 このように、相談された最初の方で、「事実」と「感情」の結びつきを理解して伝え返したことにより、相手は少し冷静になり、何を伝えなければならないのかが整理された状態で話を始めることが可能となります。

 今後、ますます人材の多様化は進むでしょう。そうすると、ここまで見てきたような相談をする部下も増えてくるかもしれません。

 そんなとき、傾聴技法の「意味への応答」を意識して使うことによって部下たちの相談に乗り、組織をまとめていくことが大事だと言えます。