Facebookで共感を呼んだ
感動のエピソード

 2011年3月11日の東日本大震災からもうすぐ1年が経とうとしていますが、震災を機にマーケティングやコミュニケーションのあり方にもいくつかの変化がありました。

 その一つがソーシャルメディアユーザーの拡大と活用の幅の広がりです。震災後、多くの人がソーシャルメディアを生活の中に取り入れ始めました。特に実名登録制のFacebookユーザーは1000万人を超え、今や社会インフラともいうべき勢いで普及が進んでいます。

 ソーシャルメディアの普及により、親しい人びととコミュニケーションが取りやすくなった反面、ただでさえ情報過多といわれる現代において、情報の流通量がさらに増加していく傾向が強まっています。

 そんな世の中にあふれる膨大な情報のなかで、消費者は今、情報の量を追い求めるのではなく、情報の質を求めるようになってきています。少し前に世間を騒がせた「食べログ」のステルスマーケティング問題に象徴されるように、ネット上には雑多な情報が流通していて、そのクオリティーも玉石混合です。

 プロの記者、編集者がしっかりと取材を重ねて発信した精度の高い情報もあれば、情報ソースが不確かな間違った情報もあり、後者が多くの人にシェアされ、すごいスピードで広まってしまうことも少なくありません。

 最近、「実際にあった話」としてこんなエピソードがFacebookで拡散しました。