「やはりカネに振り回されたのかな」
背伸びしない街作りをすることが重要

――地震による原子力災害は今後、起こる可能性もある。町長が次世代へ申し送りしたいことは何か。

 背伸びをしない街作りをするということだ。無理して危険な物を誘致してはだめだ。
今回の事故から、私たちのもっと上の年代の先輩の代から続いた原子力行政と立地地域の街作りをよく知って、教訓としてほしい。自然と共生すること、それを第一に街作りを考えてほしい。

――しかし、町長も原子力と共生し、地域振興を原子力に頼ってきた1人だ。

 やはり、カネに振り回されたのかな。電源三法交付金に。

 電源三法交付金は、原発を建設する最初の段階でどっと支給されるんですよ。その交付金はひも付きだから、使い道がある程度決まっている。だから、だいたい箱モノを作る。それで、何十年も経って維持費がすごく多額になってしまう。そういう制度になっている。

 それで町の財政のバランスが崩れてしまった。根底から制度自体を変える必要があると思う。われわれには、いま、そのツケが回ってきている。