3月22日、中国の銀行は今年、資金調達を拡大しながら不良債権をより迅速に処理し、利益の伸びが高まりそうだ。写真は、中国農業銀行。北京で2016年8月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)

[北京/上海 22日 ロイター] - 中国の銀行は今年、資金調達を拡大しながら不良債権をより迅速に処理し、利益の伸びが高まりそうだ。

 来週は、4大国有銀行の中国工商銀行(ICBC)、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行が2017年決算を発表する。

 トムソン・ロイターがまとめたアナリストの4大銀行の17年増益率予想は2.4─4.9%となっている。交銀国際(BOCOMインターナショナル)のアナリスト、ジャクリン・ワン氏は「17年の銀行セクターの全般的な利益の伸びは緩やかだった。しかし融資コストの低下と利ざや拡大を背景に増益ペースは加速するだろう」と述べた。

 17年の中国の新規銀行融資総額は過去最高の13兆5300億元(2兆1400億ドル)を記録し、今年も融資は着実に増える見通し。力強い経済成長が借り入れブームを後押ししているほか、シャドーバンキング(影の銀行)に対する政府の締め付け強化で銀行が一部の貸出債権をバランスシートに戻さざるを得なくなった面もある。

 一方、ノムラのアナリストチームは最近のリポートで大手行の純利ざやが既に「底を打ちつつある」ようにみえると指摘した上で、今年は前年比5ベーシスポイント(bp)拡大して2.18%となり、引当金計上前営業利益の伸びを9%に高めると予想した。

 政府が国内消費を促進しているため、家計部門の借り入れ需要は堅調を維持しそうだ。