2003年、北朝鮮の核問題を巡る6ヵ国協議開催を控え、ソウルで行った演説でボルトン氏は、北朝鮮の金正日総書記(当時)を「圧政的な独裁者」と批判。北朝鮮側は、ボルトン氏のことを「人間のクズ」と呼んで反発した。

 トランプ大統領と同じく、ボルトン氏はベトナム戦争には従軍せず、代わりに州兵に参加した。

 ときに無遠慮な同氏の振る舞いは、ブッシュ政権時代にも問題を起こした。なかでも、キューバが高度な化学・生物兵器を持つ可能性を巡り疑問を呈した情報アナリストを怒鳴りつけた事件は、その後もボルトン氏についてまわることになった。

 2005年、ボルトン氏の国連大使指名を巡り米議会で開かれた公聴会では、証言に立った国務省の情報責任者カール・フォード氏が、「常習的な虐待者」で「上役におべっかを使い、部下を踏みつける典型的な類の男だ」とこき下ろした。

 米上院はボルトンの指名を承認せず、当時のブッシュ大統領は、議会の休会中に指名を行い、一時的に議会承認を回避する方法を使って、ボルトン氏を17ヵ月間国連大使として登用した。

 今回、大統領補佐官への登用が発表された22日夜、フォックスニュースのインタビューに登場したボルトン氏は、普段の強硬姿勢を和らげた様子だった。

「率直に言って、私のプライベートでの発言は、すでに過去のものだ。少なくとも、4月9日以降はそうなる」と、ボルトン氏は述べた。同氏は4月9日に正式に就任する。

目が回るほどの課題の山

 国家安全保障問題担当の大統領補佐官ポストは、議会承認は必要ない。補佐官として、ボルトン氏は数百人いるホワイトハウスの国家安全保障担当の専門家を監督することになる。これら専門家の多くは、国防総省や国務省、米情報機関から集められている。