4月23日、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の中止発表について、専門家らは、米国に脅威を与えるのには十分ながらも、正確性と信頼性が立証されていない未完成な核兵力に当面は甘んじる姿勢がうかがえると指摘する。写真は昨年11月にKCNAが配信した北朝鮮のICBM。提供写真(2018年 ロイター)

[ワシントン/ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の中止発表について、専門家らは、米国に脅威を与えるのには十分ながらも、正確性と信頼性が立証されていない未完成な核兵力に当面は甘んじる姿勢がうかがえると指摘する。

 北朝鮮は21日、核兵器開発を完了させたため、もはや核実験やICBMの発射実験を行う必要がなくなったと表明。ただ、米国の当局者や専門家らは、北朝鮮の核プログラムが完成したとは考えていない。

 北朝鮮の発表は27日の南北首脳会談の数日前というタイミング。史上初の米朝首脳会談も5月下旬か6月初旬の開催が見込まれている。

 米当局者らは、北朝鮮の核開発プログラムが未完成である大きな理由は、核弾頭の大気圏への再突入技術を確立したと証明されていないからだと指摘する。

 ただ、米国務長官に指名されているポンペオ中央情報局(CIA)長官は1月に、北朝鮮が核ミサイルで米国を攻撃する能力を数ヵ月間で獲得する可能性があると述べていた。

 韓国の民間シンクタンク、世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)統一戦略研究室長は、金正恩朝鮮労働党委員長によるミサイル実験中止への決断について、交渉を目前に譲歩したような格好になったと分析。