もう数ヵ月で2年の任期を全うできるのに、できなかったという自責の念。悔しさ。悲しさ。屈辱感。こんなはずじゃないという気持ち…。

好きなお寿司も味がしない
自分を何度も責めてしまう…

 帰国して「精神科に通いなさい」という医師の指示も屈辱的だった。自分が、「こんな精神的な病になるはずじゃない」という思い。「薬を飲むなんて…」という自尊心が失われるような気持ち。

 突然帰国したから、お世話になった人や、荷物を片付けてくれた仲間たちにお礼とおわびの手紙を書こうとしても、一文字書いたら先へ進まない。書けない。考えられない。頭が働かない。

 母が、私の好きなお寿司を近所のスーパーで買って来てくれた。おいしいはず…なのに、口に入れても味がしない。

 よく「砂を噛む思い」というが、本当にそんな感じだった。

 一生このままだったら、どうすればいいのだろう。久しぶりに前の職場の人に会ったら「海外へ行ったことは、あなたにとって、どういう意味があったの?」と聞かれる。自分に問う。いったい、どんな意味があったのだろう。意味なんてなかった。無駄だった…。また自分を責める。心にグサッと言葉が刺さる。自分なんか生きていても意味がない…。

 あんな最悪のところからどうやって這い上がって来たのだろう。

 思い出すだけでも、あの時の気持ちがよみがえってくる。しかし、私は5ヵ月の空白期間の後に立ち直ることができた。そこをときほぐして考えてみると、こんなことじゃないかと思う。

 私の苦しかった経験から、対処法を書き出してみた。