みんなと同じでなくていい
全員に評価されなくてもいいと考える

 まず、「みんなと同じでなくていい」。

 自分は「2年」という任期を全うできなかったことを、いつまでも責めていた。ある人が「あなたにとっての任期は、みんなの2年より、もっと短かったんじゃない?人によって(必要な)任期は違う」という趣旨のことを言ってくれた。

 鬱状態になる人は真面目だ。真面目なのはいいが、生真面目、真面目過ぎると、弊害が出ることもある。

 今思えば、「ほぼ2年なんだから、いいんだっ!」と思える。達成できなかったことより、チャレンジしたことの方が尊いと思える。私と同じように任期を全うできなかった人も、負けん気を発揮し、今では国を背負うくらいのすごいキャリアを築いている。失敗も挫折もバネになるのだ。

 次に「全員に評価されなくていい」。

 つらかった時期は、「人の評価」を過剰に気にしていたような気がする。

 人は、調子がいい時、注目されるような時には集まってくるが、何かネガティブなことがあると、潮が引くように、サーッといなくなる。そんな孤独を感じていたが、以前と同じように相対してくれる人が一人いてくれて、「一人でもいてくれるだけでいい、幸せだ」と思えるように、途中からなっていった。

 みんなに気に入られようとすると、つらくなる。全員に気に入られる、評価されるなんてあり得ない。「パレートの法則」(2:8)にあるように、自分の共感者なんて2割くらいだ。あとの2割は反対者。残りの6割はどちらでもない人たちと割り切って考えるべきだ。

「小さな楽しみを見つける」ことも必要だ。

 人生、9割くらいはうまくいかないことなんじゃないか。日々の小さな楽しみを見つけること。私の場合は、通勤の時に音楽を聴くこと。会社に入る前に、カフェでロイヤルミルクティーを飲むことだった。

 ささやかなことも「ありがたい」と思うことが鬱な気持ちを遠ざける。

 鬱状態というのは、「感謝の気持ち」を忘れている状態だともいえる。改めて考えてみれば、日常の全てが感謝の対象だ。電車がきちんと動いてくれることも、食べ物があって食べられることも。ささやかなことに「ありがたい」と思うこと、そういう習慣をつけていくことが、鬱状態から抜け出すことにつながると思う。