熱中すると悩みを忘れる
「足るを知る」ことも大切

「熱中すると悩みを忘れる」ので、熱中しよう。

 先述した通り、私は帰国して5ヵ月間はブランク状態だったが、いざ「働こう」と決意して、食べ物の会社を探したが、ポジションがなかった。

 仕方なく、別の職種の、契約社員になった。

 でも、毎朝、つらくてつらくて仕方がない。行きたくない、と思いながら行っていた。そう思いながらも、食の仕事を探していた。ようやく見つけて、履歴書を送り、1次試験、2次面接、3次面接…と進み、複数の候補者の中から選んでもらった。そして、願っていた食の仕事に就いた。

 会社勤めであることには変わらないのに、すぐ集中した。

 いつの間にか、鬱状態だったことは忘れていた。まるで別人のように変わっていった。自分の好きな仕事は何なのか。

 もちろん、最初は「新人」なんだから、最初からうまくいかないのは当然としても、自分が心から「この道を進みたい」と思った仕事を、あきらめずに、いつまででも探求した方がいい。

 私の場合、ボランティアとして渡航する前から「自分は5歳から好きだった食の道に進もう」と決めていた。

「足るを知る」ことも大切だ。

 あまり高望みしない。生きているだけで丸もうけ、と思う。

「“心が風邪”をひいたら逃げることも大事」と心にとどめておこう。

 軽い心の病や鬱状態というのは「心が風邪をひいた」状態ともいえる。私が途上国から帰って来たように、「合わない場所」だったら、逃げることも大事。「なんでもかんでも逃げる」のはダメだけど、時と場合によっては逃げる必要があることもあるのだ。