部下がつまずいていた
原因把握にも有効

Aさん 「ここのところ、先輩のBさんの指導がちょっとキツイなと感じていて、これってパワハラじゃないかと思っています」
T課長 「B君の指導がキツくて(これが「事実」)、A君にとってはパワハラだと感じているのだね(これが「感じた感情」)」
Aさん 「そうです。Bさんはベテランだから時間もかからないかもしれませんが、私にとっては、とても時間のかかる資料作成です。おかげで毎日残業です」
T課長 「B君はベテランだから時間がかからないけれど、A君にとってはまだ時間のかかる作業だし、その資料作成のやり直しがあるために毎日残業しているということになるのかな?」
Aさん 「まぁ、そのせいばかりで残業しているわけではありませんけど…。とにかく、この資料作成ばかりに時間を取られるのは、本来の業務が先に進みません」
T課長 「本来の業務とは?」
Aさん 「えっと、データを基に開発を進めることです」
T課長 「データを基に開発を進めるためには、資料の数字が間違っていたら大変なことになるよね」
Aさん 「確かに、その通りです」
T課長 「開発の仕事は、最初のデータの数字が間違ってしまっては、それこそ先に進まないからね。残業に関しては業務量などを工夫をするから、今後も何でも相談してほしい」
Aさん 「ありがとうございます。残業については、資料作成以外の業務も見直してみます!」

 このように、「事実(出来事)」と「感じた感情」に分けて伝え返すと、冒頭の会話に比べて会話が続き、話の発展がありましたね。さらに、Aさんは、資料作成のやり直しだけで残業しているわけではないことにも気づきました。