「6つのカテゴリー」でどんな会話も続けられる

 会話テクニックは、以下の6つのカテゴリーに分けて紹介しています。どのカテゴリーも、ネイティブとの会話を楽しむためには必要不可欠です。

(1)話を振る (2)気持ちを伝える (3)もう一歩つっこむ (4)盛り上げる (5)否定・反論する (6)確認する

 なぜ、この6つかというと、この1~6のカテゴリーの表現を使いこなせれば、ほとんどの会話が対応可能だからです。以下の例を見てください。本書で紹介する6つのカテゴリーのしゃべりだしフレーズを使って、実際の会話例をつくってみました。

(1)話を振る
Let me ask your opinion on this project.(このプロジェクトについてあなたの意見を聞かせてください)
(2)気持ちを伝える
It seems to me that it will increase our sales.(売上の増加につながるように思えます)
(2)もう一歩つっこむ
You mean you agree with the project leader completely?(つまり、プロジェクトリーダーに完全に賛同しているということですか?)
(4)盛り上げる
Yes, I’m so excited about working with him!(はい、彼と働けることにワクワクしているんです! )
(5)否定・反論する
Let’s be careful about the plan.(プランについては慎重に進めましょう)
(6)確認する
Okay, so why don’t we ask someone else for their opinion?(それなら、だれか他の人の意見も聞いてみましょうよ)

 実際の会話では、こんなにきれいに1~6のカテゴリーのフレーズを順番通りに使うことはそれほどないかもしれません。順番が入れ替わったり、同じカテゴリーの表現が繰り返し使われることもよくあります。

 ですが、これら6つのカテゴリーのしゃべりだしフレーズが頭に入っていれば、ほとんどの会話において、とっさの受け答えができるはずです。

本書の使い方──「やりとりのリズム感」を身につける

 さらに本書では、1つの「しゃべりだしフレーズ」につき、会話例を1つではなく6つ紹介しています。同じフレーズでも、使用される状況によって微妙にニュアンスが変わることがあるからです。

 最初は使いにくく感じる文型などもあると思いますが、複数の場面での活用パターンを身につけられれば、どんな話題や文脈でもフレーズを応用しやすくなるでしょう。

 シンプルなフレーズばかりですが、しっかりとマスターできれば、さまざまな場面に対応した会話ができるようになるはずです。

 では、さっそく始めましょう!
(本原稿はデイビッド・セイン著『最低限の単語力でもてっとりばやく英語が話せる』からの抜粋です)