【プレゼンの大事な要素(3)】
「情熱」を全身で表現する

 最後はちょっと精神論的になってしまいますが、「情熱」もプレゼンで大事な要素の1つです。自分が話している内容にどれだけ情熱を持っているかを、全身からあふれさせることができれば、聴衆はしっかりと巻き込まれます。これは、自分の「願望」ましてや「欲望」とは別物です。

「情熱」は、人を動かすことができます。世の中を変えたい、もっと良くしたいと思う人の情熱の熱量はすさまじいものがあります。その情熱をプレゼンテーションという手段を通じて、目の前の聴衆にぶつける気概があれば、成功はほぼ手の中に収まっていると言ってもよいでしょう。

 成功したスタートアップ企業は、最初は情熱以外何も持っていないものです。その情熱を向けられた人が、出資したり事業に参加したりするのです。アントレプレナーシップ=起業家精神は、AIに置き換わらないものであるという説を、私は強く支持しています。

 情熱を表現し、他人を巻き込むというのは、スライドなしで行うプレゼンでは必要不可欠なマインドセットだと思っています。そのマインドがある限り、どんな場面におけるプレゼンであってもしっかりと相手の心をつかむことができます。

 スライドや紙の資料もない徒手空拳で行うプレゼンは、なかなかハードルが高いとお思いになるかもしれませんが、チャレンジしがいのあるものです。皆さんも、そのような機会が自分の周りにあれば、ぜひとも飛びついてみてください。大きなチャンスが巡ってくるよい機会になるかもしれませんよ!

(プレゼンテーション・アドバイザー 澤円)