中国の建設機械ディーラーのワン・チェンリンさん6月12日、中国の不動産投機筋は、12日の米朝首脳会談によって、北朝鮮の富が開放されることに賭けているかもしれない。だが、中国の建設機械ディーラーのワン・チェンリンさん(写真)は懐疑的だ。北朝鮮と接する中国遼寧省丹東市のオフィスで11日撮影(2018年 ロイター/Brenda Goh)

[丹東(中国) 12日 ロイター] - 中国の不動産投機筋は、12日の米朝首脳会談によって、北朝鮮の富が開放されることに賭けているかもしれない。だが、中国の建設機械ディーラーのワン・チェンリンさんは懐疑的だ。

 北朝鮮貿易のほとんどが通過する遼寧省丹東市の多くの経営者と同様、ワンさんの期待はこれまで打ち砕かれてきた。

 とりわけ、ワンさんは、新たな経済関係の幕開けを象徴するはずだった新鴨緑江大橋の建設プロジェクトのために掘削機3台を提供したが、北朝鮮政府が中国と協力する決定を覆してプロジェクトが反故(ほご)にされたことを思い出す。

 ワンさんはまた、北朝鮮の取引相手が厳しく値切ってくると話す。彼らは20%の値引きを要求し、手付金だけ支払って消えることもあったという。

 国連が北朝鮮への制裁を強化し、取引が完全に停止した昨年8月より以前は、ワンさんは年間5─10台の機械を北朝鮮の取引相手に販売していた。これはワンさんのビジネスの約20%を占めるという。ワンさんは丹東で10年以上にわたり、建設機械を売る会社を経営している。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が北朝鮮の指導者となってから初の外国訪問となった3月の訪中以降、ワンさんの会社に北朝鮮から再び問い合わせが入るようになった。