社内評価の強化書Photo:PIXTA

自分の評価を上げるためには、上司が陥りがちな「評価エラー」を逆手にとるのが早道。そんな評価エラーの中でも代表的なのが、「ハロー効果」だ。学歴や肩書が人物評価に影響を与えてしまうのは、会社においてはよくあること。人事・教育コンサルタントの森中謙介氏が、新著『社内評価の強化書』の中から、こうした上司の評価エラーを逆手にとった出世の法則を伝授する。

体育会出身は根性がある
と考えるのが「ハロー効果」

 心理学の用語に、「ハロー効果」というものがあります。

 たとえば肩書や学歴など、ある一つの特徴がその人の評価に影響を与えてしまうことで、これは職場でもよく見られます。

 典型的なのは人材採用の場面でしょう。たとえば、採用する側が、応募者に対して「難関な大学を出ているから仕事ができそうだ」「スポーツをやっていたから根性がありそうだ」など、目立った特徴に引きずられて高く評価してしまうことが起こります。

 これは「評価エラー」ですが、この「評価エラー」を逆手に取れば、「意図的に」プラスのハロー効果を生み出し、高い評価を得ることもできるわけです。