経営×物流

無駄、無理、無茶をなくし「運びきる力」を強化

キリングループロジスティクス・戸叶弘社長に聞く

中期経営計画(2016~18年)の仕上げの1年となるキリングループロジスティクス。今年3月に就任したのが戸叶弘社長だ。「キリン品質」のさらなる向上を掲げ、運びきる力、外販貨物の強化を目指す。次期中計に向けて、今後の課題と展望を聞いた。(インタビュアー/石井麻里、新野雄高)

「お客様本位」実現のために社員一丸となって前に進む

――社長就任から2カ月が経ちました

戸叶 私が就任した時、会社は経営も順調でしたし、社内の雰囲気も非常によくなっていました。加藤前社長が土台をしっかり作り、元気な会社にしてくれたおかげです。まずは感謝しなければなりません。これからも、今の流れを止めずに行きたいと思っています。社員には「呼吸を合わせて」と言っています。志を高くもって前に進んでいきたいですね。

――社員と息を合わせることは大切ですね。

戸叶 そうです。キリングループのビジョンは「キリン品質」。従業員とパートナーの皆様と力を合わせて顧客に信頼される物流サービスを提供していきます。物流は機能や作業ではなくてサービスです。サービスということは人の力に頼るところが大きいといえます。サービスを作るのも人、品質を作るのも人。キリングループのキーワードでもある「お客様本位」「品質本位」を実践するには、人が重要になってきます。

――人手不足が進行するなど、物流環境は大きく変わってきています。御社では大量の荷物を扱っていますが、車を集めるのが難しくなってきていませんか。

戸叶 地域によっても差があります。数年前だと震災復興需要で東北の車が集まらず、最近ではオリンピック前で関東地域は大丈夫かと言われていました。今のところ、トラックは何とか確保できています。当社ではグループの商品が7割を占めますが、好不調の波、製品の売れ行き、地域での売れ方の違いなど全国一律ではありません。じわじわと人手不足の影響を感じはじめています。

戸叶弘(とかの・ひろし)/1962年生まれ、北海道出身。85年3月北海道大学経済学部卒業。同年4月キリンビール入社。14年4月キリングループロジスティクス取締役東日本支社長、16年4月常務執行役員本社物流管理部長。18年3月代表取締役就任。

――御社はパレット貨物がほとんどですのでドライバーの負担はそれほど大きくないですが、それでもドライバー不足は感じますか。

戸叶 一部、重量物や手積みはあります。また、受け渡しの時に納品先の担当者などとのコミュニケーションも必要になってきます。こうした細かいことを含め、ドライバーがやるべきことは少なくありません。当社では休みもしっかり取れるし、時間管理もきちんとしている方だと思いますが、それでも早朝や土日の配送もあります。平日の昼間がいいというドライバーが増えてきました。以前に比べて、働く側の意識がかなり変わってきているので、働き方について見直す時期が来たと認識しています。

――倉庫作業のフォークマンも不足していると聞きます。

戸叶 フォークマンも担い手が少ないですね。しかし、如実に現れているのはドライバーです。グループ会社であるケーエルサービスに話を聞くと、車はあるけどドライバーが集まらないと言います。確かに、募集をかけてもなかなか人は集まりません。人づてとか紹介などいろいろなことして人集めをしているのが実態です。

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1969年10月の創刊から約40年間「経済の中の物流」という視点から一貫した報道を行っている物流業界専門紙。物流報道の中に“荷主”という切り口を持った媒体として評価されている。主な内容は荷主企業の物流動向、行政の物流関連動向、トラック、倉庫、鉄道、海運、航空など物流企業の最新動向、物流機器、WMSソフトなどの関連ニュース等。週2回発行。


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