大学内では教授の権力は大きい写真はイメージです

大学教授や非常勤講師らから学生へのセクハラやパワハラが次々と明るみになっている。ただ、セクハラやパワハラなどの明らかなハラスメント以外にも、世に出ていない問題はあるのではないだろうか。今回、20~40代男女が、「ヤバい」「不快だった」と感じている、モンスター教授の事例を集めた。(取材・文/フリーライター 池田園子)

強い立場を利用する
モンスター教授の実態

 文芸評論家として著名な早稲田大学の渡部直己教授から、セクハラやパワハラ被害を受けたとして、元大学院生の女性が大学側に被害を申し立てたことが、6月下旬に明らかになった。その後、渡部教授は辞表を提出。

 女性は2017年4月、指導教員だった渡部教授から「指導」の名目で呼ばれ、大学近くの飲食店で二人きりで食事をすることに。その席で「俺の女にしてやる」などと言われたほか、学内で日常的に頭や肩を触られていたとも報道されている。

 教授という強者の立場を利用し、セクハラとパワハラに走る――モンスター教授と言っても差し支えない事例だ。こういったモンスター教授や非常勤講師にまつわるニュースは悲しきかな、昔から存在し、後を絶たない。

 筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」を度々取り上げ、実録として紹介してきた。今回は、「モンスター教授」の事例を20~40代男女に聞いて集めてみた。こんなモンスター教授に遭遇したことはないだろうか。

ツイッターで罵詈雑言
普段はおとなしいのにネットで攻撃的

 まずは、モンスター度・初級(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度であり、初級と分類してみた」と補足しておく)の事例から見ていきたい。