一流の気くばり力 場の空気を読む

あなたは、自分では気づかないまま、実はまわりに気を遣わせてしまっているかもしれません。「場の空気」を読むことは、ビジネスパーソンにとって、重要なマナーでありスキルです。新著『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』を出版した安田正氏が、同書の中から、いかに「場の空気」に自分をなじませるかの心得を伝授します。

場の空気を察知するのは
立派な気くばり

 私はかねがね、若い人たちに「飲み会に出たら、面白いことをひとつは言え」と言っています。

 なぜなら、その人1人が面白くないために、「場の空気」が死んでしまうことがあるからです。

 何も、飲み会を盛り上げる方法をここで述べたいわけではありません。

 その場の空気を敏感に察知して、そこにいかに自分を合わせるか。これが重要なのです。

 その場に自分が存在することによって、何かマイナスの現象が起きていないかをチェックすることは、立派な気くばりと言えるでしょう。

 たとえば職場仲間4、5人で一緒にお弁当を食べていたとしましょう。