【青稜中学校・高等学校】「フレームを壊す」ことを奨励、 伸びやかで自由な校風が合格実績を伸ばす

青稜中学校・高等学校

「フレームを壊す」ことを奨励、伸びやかで自由な校風が合格実績を伸ばす

著者・コラム紹介

1995年に男女共学となった青稜中学校・高等学校。先を急がず基礎学力を重視する教育方針で、特選などのコースは設けていない。学習支援は積極的に行うが、あくまでも自然体。「フレームを壊す」ことを奨励しながら、思考力を伸ばし、着実に実績を伸ばしている。

青稜中学校・高等学校
青田泰明校長代行

 「主体的に生きる“個”の確立」を教育目標とする青稜。教育とは自由に発想できる環境を整えることだと考える同校の特徴は、決して先を急がないことにある。

 中学では基礎5教科に時間的にゆとりを持たせ、じっくりと基礎を固めてゆく。昨年度から基礎力をさらに強化するため、中学生対象の自習室「Sラボ」を開設した。高校になると習熟度別クラスを一部取り入れるが、選抜や特選などのコース分けはない。同校が目指すのは、お互いの違いを理解しながら中高時代を一緒に過ごし、社会に貢献できる人間を育成することだ。

 そんな自由な校風の青稜だが、青田泰明校長代行は「生徒たちにはいつも、フレーム(既成概念)を壊せ、と言い続けています」と語る。これからの時代、世界はますますグローバル化し、平均寿命は伸び、シンギュラリティー(※)が起きて今ある職業が残っているかどうかも分からない。そんな不確かな進化の時代に必要なのはフレームにとらわれない柔軟性を身に付けることなのだ。

実体験を通して、皮膚感覚で理解していく

昨年度、基礎力をさらに強化するため開設された中学生対象の自習室「Sラボ」。じっくりと基礎を固めてゆく

 大切なのは、自由と制限のバランスである。昨年、生徒たちからの発案で、携帯電話の校内持ち込みが実現した。これまで同校では禁止していたが、生徒たちは公衆電話が激減する中、登下校時の連絡に必要であると主張、教員の懸念を払拭するプレゼンテーション資料を用意して、学校側を説得したという。「それもフレームを壊す行為の一つ。生徒たちの成長の表れだと評価しています」と青田校長代行。

 また、同校では課外授業の集大成として、中学は「広島・京都」へ、高校は「沖縄」を訪問する。平和という大雑把なテーマを投げるが、それをどう咀嚼して、アウトプットするかは生徒次第だ。

 「真面目な生徒は、平和の大切さなどを真っ向から論じますが、少しフレームを変えられる生徒は、自分の好きな文学の中で感じる正義や悪について、また正義と正義のぶつかり合いでどのように平和が成立するかなど、自由な発想で体験を抽象化してきます」(青田校長代行)

 同校では、そうしたアウトプットができる体験を、数多くさせたいと考えている。いわゆるクリティカルシンキング(批判的思考力)は、何かを実体験し、皮膚感覚で物事を理解しないと生み出されてこないと考えるからだ。来年度からは、ポーランドのアウシュビッツへの修学旅行も選択肢の一つに加わる予定だという。

 昨年度からは、海外での帰国生入試もスタートした。同校では、海外の経験を持つ生徒たちが加わることで、良い化学反応が起こることを期待している。

 生徒が自然体で成長できる、伸びやかで明るい校風の青稜中高。進学実績も国公立大57人、早慶上理ICU104人(2018年度・現役合格)と順調に推移している。

※「シンギュラリティー」……技術的特異点


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学校データ

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〒142-8550 
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TEL
03-3782-1502

URL
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