[東京 8日 ロイター] - 西日本を中心にした記録的な豪雨で、土砂崩れや河川の氾濫が広範囲で発生している。政府は8日、非常災害本部を設置し、安倍晋三首相は「機動的に態勢を強化し、救命救助や避難の誘導に全力で当たってもらいたい」と指示した。大雨による被害は企業活動にも拡大、自動車メーカーを中心に操業停止などが相次いでいる。

共同通信によると、死者は67人、安否不明は40人以上にのぼり、23府県の430万人に避難指示・勧告が出ている。

菅義偉官房長官は8日の記者会見で警察、消防、自衛隊、海上保安庁の救助部隊が5万4千人の態勢で捜索活動に取り組んでいると説明。孤立している地域を中心にヘリコプター41機を投入しているとした。激甚災害指定については「関係省庁が早急に被害状況の把握に努める。被災自治体が安心して復旧できるような態勢を取る」と述べ、政府として出来る対応は迅速に行う姿勢を示した。

8日午後1時現在、気象庁は高知県、愛媛県、岐阜県に大雨の特別警報を出している。また、共同通信によると、倉敷市真備町地区では、1000人以上が浸水した建物の屋上などに取り残され、孤立状態になっている。

一方、企業側でも集中豪雨被害への対応が広がっている。自動車メーカー各社従業員の安全確保、道路の通行止めで部品の供給が滞っているとして、中国地方などにある工場の操業を6日夜から7日にかけて停止した。

マツダ<7261.T>は7日に本社工場(広島県府中町)と防府工場(山口県防府市)の稼働を中止。トヨタ自動車<7203.T>傘下のダイハツ工業(大阪府池田市)は、6日夜の操業について、本社工場(同)、滋賀第2工場(滋賀県竜王町)、子会社の大分工場(大分県中津市)と久留米工場(福岡県久留米市)で停止。京都工場(京都府大山崎町)は7日昼の操業を中止した。山陽新聞によると、三菱自動車<7211.T>は6日夜に水島製作所(岡山県倉敷市)の生産を一部中止し、7日の操業も取りやめた。

また、パナソニック<6752.T>は岡山市東区にある業務用放送機器の工場が操業を停止している。同社によると、工場は1階が股下程度まで水に浸かっており、工場の電気は止まっている状態。工場近隣には通行規制がかかり工場近辺には近づけない状態という。稼働が再開できるかどうかなどに関しては、9日にならないと確認ができないとしている。

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(ロイター日本語ニュース)