「言葉の選び方」には、その人の性格、教養、仕事の能力などがわかりやすく現れる写真はイメージです

「言葉の選び方」には、その人の性格、教養、仕事の能力などがわかりやすく現れる。それなら、ちょっとしたひと言によってネガティブな評価を下されてしまう前に、自分の日本語をアップグレードしておきたい。『大人の言い換えハンドブック』で、「できる大人」になるための日本語の言い換えのコツをレッスンする。

仕事で差がつくワンランク上の日本語

□案→叩き台
□妥協→落としどころ
□反対→見解の分かれるところ

 まずは「案」や「プラン」を「叩き台」と言い換えてみましょう。「叩き台」とは、検討して改良するための最初の案。自分の「案」を「叩き台」と言い換えると「私の案」というよりも、へりくだった気持ちを表せます。意外と間違えてしまうのが、目上の案を「先輩の案を叩き台にして」などというのは失礼になるのでNGです。

「妥協」というと、「不本意ながら」というネガティブなニュアンスが生じます。「落としどころ」に言い換えると、ネガティブさが消えるうえ、大人の知恵で協調するという意味になります。「歩み寄り」「譲り合い」と言い換えても、同様の効果があります。