長期休暇を取得しようと思っても、仕事の予定や子どもの休みを調整しなければならず、面倒になってやめてしまうことはないだろうか。筆者は、たとえ短時間でも休暇は心身の健康を促すといい、「マイクロ・バケーション」の取得を推奨する。1日、あるいはそれ以下の時間でも、意識的に仕事から離れるのは有効だ。本記事では、それを実現する4つの方法が示される。


「バケーション」と聞くと、どこか遠方への旅行を思い浮かべる場合が多いだろう。長期にわたる旅行は楽しく、時にはリフレッシュできるかもしれないが、時間やエネルギーが必要だし、費用もかかる。

 バケーションの計画を考えるだけで疲れてしまう人も多い。個人的な予定をやり繰し、子どもたちの学校の休みを確認するだけではない。関わっている主要プロジェクトを誰に頼むか、あるいは、一時的に停止することも考えなくてはならない。あれこれやってようやく、ストレスなく休日を過ごすことができるのだ。

 それなら、とりあえずバケーションは先送りにして、もう少しスケジュールに余裕があるときに取ろう。そんなことを考えていると、結局、有給休暇を使い切れずに年度末を迎えるはめになってしまう。

 時間管理コーチおよび事業主としての私の経験に照らすと、バケーションは、それほど大がかりなものでなくても、自分の健康や幸福にメリットをもたらすことができる。私自身はこのところ、「マイクロ・バケーション」を頻繁に(だいたい隔週くらいで)取得する方法を試みている。短い休暇だが、幸福感が増し、「心に余裕」が生まれるのだ。

 私の考えでは、マイクロ・バケーションは1日か、さらに短い時間で構わない。期間が短いので、プランにかける労力も少なくて済むことがほとんどだ。また、出かけている間に仕事を誰かに頼んだりする必要がない場合が多い。これらの利点があるので、マイクロ・バケーションは1年を通じて頻繁に取得でき、燃え尽きる前に充電もできる。

 読者がもし、日々の仕事から離れる時間はほしいが、長期のバケーションを取る余裕はないと考えているのなら、マイクロ・バケーションを採用してみよう。その方法を4つ紹介するので、試してみてほしい。