ポンド紙幣8月13日、ポンドは足元で一時1年1ヵ月ぶりの安値に沈んだ。ただ英国がEUと将来の関係で合意しないままEUを離脱する事態が起きれば、さらに10%値下がりするとの見方も出ており、先行きの下落に賭けるポジション構築に魅力を感じる投機筋がじわじわと増えつつある。写真はポンド紙幣。ウィーンで昨年11月撮影(2018年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ロンドン 13日 ロイター] - ポンドは足元で一時1年1ヵ月ぶりの安値に沈んだ。ただ英国が欧州連合(EU)と将来の関係で合意しないままEUを離脱する事態が起きれば、さらに10%値下がりするとの見方も出ており、先行きの下落に賭けるポジション構築に魅力を感じる投機筋がじわじわと増えつつある。

 ポンドは先週だけで約2%下落。きっかけはフォックス国際貿易相が、来年3月のブレグジット(英のEU離脱)まで8ヵ月足らずとなった中で、合意なしの離脱確率が6割あると警告したことだった。

 こうしたポンド安はドルの大幅かつ全般的な上昇によって増幅されたきらいがあり、ユーロに対してポンドは10ヵ月ぶりの安値から幾分値を戻している。

 しかしアナリストの話では、今後ブレグジットを巡る協議に進展がなければ、来年3月に向けてポンド安が加速し、ヘッジファンドがショートに踏み切る誘惑に駆られかねないという心配がある。

 ノムラのアナリストチームは顧客に対して、ブレグジットの協議が進展するか、合意なしの離脱(ハードブレグジット)になってしまうかが分かる時期は、来年3月を別にすればなお定まっていないと指摘。「われわれはハードブレグジットを織り込むまさに初期段階に入っている」と述べた。