お酒を飲まない人が見た飲み会とはお酒を飲まない人が見た飲み会とは? Photo:PIXTA

酔っ払っていない時間が1日3時間しかなかった日々

 以前、ダイヤモンド・オンラインで「酒豪の筆者が、酒をやめて気づいた10のこと」にも書いたことがあるが、筆者は現在、断酒している。前に執筆した記事では、誰もがとっつきやすく読めるようにするため、壮絶なことは詳しく明かさなかったが、筆者はアルコール依存症と診断され、2度もすい臓を壊して入院した。

 一時期は、気絶するまで飲んで寝て、しかも朝起きてすぐ飲むために、常に枕元にお酒を置いておく、というところまでいってしまっていた。1日に、酔っ払っていない時間は2~3時間ほどしかなかった。そんな筆者が断酒を始めて、そろそろ2年4ヵ月になる。

 声を大にして言いたいのは、お酒をやめてからの人生のほうが充実している、ということである。自分で言うのもなんだが、お酒をやめる前よりも、原稿の質が上がったし、企画もさえている気がする。生活が落ち着き、気分の浮き沈みも以前より安定してきたように思う。

 なぜ、そんなことを強調するかというと、以前に書いた記事はもう2年以上も前のものであるにもかかわらず、いまだに定期的に感想のメッセージやメールをいただくことが多いからだ。お酒に悩んでいる人、大切な人がお酒に苦しんでいることに心を痛めている人。そういう方は、ぜひ勇気を出して専門医に相談してほしい。人生は何度でもやり直せる。これは本当だ。