1460万ボリバル(約250円)の値がつけられていた丸鶏
8月17日、ハイパーインフレに対応するため通貨単位を5桁切り下げるデノミネーション(デノミ)を3日後に控えたベネズエラでは、デノミが大混乱を引き起こし、生活必需品が入手不可能になることを恐れた人々が、商店やガソリンスタンドに長い行列を作っていた。カラカスの商店では16日、写真の重さ2.4キロの丸鶏に、1460万ボリバル(約250円)の値がつけられていた。鶏の後ろは1460万ボリバル分の札束(2018年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[カラカス/マラカイボ 17日 ロイター] - ハイパーインフレに対応するため通貨単位を5桁切り下げるデノミネーション(デノミ)を3日後に控えたベネズエラでは、デノミが大混乱を引き起こし、生活必需品が入手不可能になることを恐れた人々が、商店やガソリンスタンドに長い行列を作っていた。

 20日実施のデノミ前に、食品や乾物などの必需品を自宅に十分確保し、自家用車のガソリンを満タンにしたかったのだ。

 社会主義的な経済モデルが崩壊したベネズエラでは、野党主導の議会発表によれば、インフレ率が7月には8万2700%に達した。これは、石鹸1個やトマト1キロなどの必需品を買うにも、現金を山ほど用意しなければならないことを意味する。

 そして、その現金入手自体も困難なことが多かった。

「野菜を買いに来たけれど、この行列には並んでいられないから、引き返す」。西部マラカイボのスーパーで、事務職員のアリシア・ラミレスさん(38)はそう語る。「皆必死になっている」

 今回は、2016年12月にマドゥロ大統領が、最高額紙幣を代替なしに廃止したときのような混乱はなさそうだ。この時は抗議デモが多発。略奪行為や多数の逮捕者が出て、国は実質的に法定通貨なき状態に陥った。