自民党政治の問題点
なぜ女性が活躍できないのか?

 では、3年後の総裁選で、野田氏の総裁選出馬の可能性はどのくらいあるのだろうか。

「今回の問題を乗り切れば、3年後の総裁選を目指す可能性は高い。ただ本人の意欲がどれほど高くても、推薦人のハードルはある。そこが野田氏の問題点なのです」

 さらに鈴木氏は、野田氏の推薦人集めが毎回難航している状況こそが「自民党という政党の性質に問題がある証拠ではないか」と問題提起する。

「本当に女性初の総理を誕生させて、政治を変えるという真剣な動きが党内にあるなら、女性議員たちが結束して女性総理候補を推す動きがあってもいい。しかし、自民党にはそういう動きがみじんもない。これでは安倍首相が重ねて口にする『女性活躍』という言葉が掛け声倒れに思われるのも、しょうがないのではないでしょうか」

 実際、自民党には現在、衆参合計で41人の女性国会議員が所属している。仮に彼女たちの半分が動けば、女性総理候補の擁立は可能なはずだ。

「自民党も野党時代には、野田氏を中心に、小渕氏、小池百合子現東京都知事などの女性議員が一丸となり、勉強会をやっていた時期がありましたが、与党になるとバラバラになってしまった。もし当時、勉強会で野田氏をサポートしていた小渕氏が復権してくれば、野田氏と2人で連携しながら女性首相を誕生させる動きが、今以上に活発になる可能性もあるのではないでしょうか。また片山さつき参議院議員なども勉強会を旗揚げする動きもあると聞いています。永田町という、いまだに典型的な男社会をひっくり返すことこそ、与党自民党の女性議員の矜持でしょう」

 安倍政権は「すべての女性が輝く社会づくり」を訴えているが、日本の政界はいまだに圧倒的な男性社会だ。女性議員の比率は、衆院で約1割(定数465人のうち47人)、参院で約2割(定数242人のうち50人)で、193ヵ国中158位である。

 今後、そんな政治的後進国の日本で女性初の首相が誕生するのかどうか。今回の総裁選では不出馬に終わった野田氏の今後の動きに注目していきたい。